この道はどこへ行くんでしょうか――偶然の邂逅から始まる若い男女の愛。<br />その2年後の妻の謎の事故死。<br />『武蔵野夫人』『花影』で新しい愛のかたちを文学史上に画した著者が、現代の市民社会とその風俗の中に、男と女、家庭、愛の死と再生のテーマを連環する10章で問う。<br />