新一は12歳。<br />父の破産で、東京からひとり九州の炭坑町に辿り着く。<br />父の戦友野上源一郎に下手くそな丸坊主にされるが、息子の竹雄と心を通わせる。<br />子どもでいられる最後の夏。<br />自分たちでヨットを造り、玄界灘の無人島に行こう! どんなに心細い時でも少年はまっすぐ未来を見つめていた。<br />(講談社文庫)