養父たちを焦土で奪われた苛烈な体験を忘れることなく、ニセの’安寧・平穏’をきびしく峻拒する野性の魂。<br />名作『火垂るの墓』の原点を、さらに抉りかえす、持続する’挑戦の精神’。<br />野坂昭如の文学を代表する’もう1つの’秀作。<br />