江戸前期を代表する作家・井原西鶴。<br />彼の娘おあいは、盲目の身ながら、亡き母に代わり料理も裁縫もこなす。<br />一方、西鶴は、手前勝手でええ格好しぃで自慢たれ。<br />傍迷惑な父親と思っていたおあいだったが、『好色一代男』の朗読を聞いて、父への想いが変わり始める。<br />小説を読む歓びに満ちた、織田作之助賞受賞作。<br />