昭和八年、神戸で行われた『国際文学大会』に出席していたロシア人二人が失踪した。<br />一人は、家宝のヴァイオリンを持って来日した演奏家アレクセイ・クラーギン。<br />もう一人は満州から来た小説家ウラジーミル・マカロフだった。<br />事件に巻き込まれた書生の庄野は、クラーギンの友人でもある美貌の伯爵子息・小須賀光に助けを求める。<br /> 事件は、国際的陰謀に発展。<br />小須賀自身の秘密も明らかに!