「各詩人の人がらから潜って往って、詩を解くより外に私に方針はなかった。<br />私はそのようにして書き、これに間違いないことを知った」。<br />藤村、光太郎、暮鳥、白秋、朔太郎から釈迢空、千家元麿、百田宗治、堀辰雄、津村信夫、立原道造まで。<br />親交のあった十一名の詩人の生身の姿と、その言葉に託した詩魂を優しく照射し、いまなお深く胸を打つ、毎日出版文化賞受賞の名作。<br />