「骰子一擲(とうしいってき)いかで偶然を廃棄すべき」では、偶然は起こりうるということか。<br />恋人・シルフィーの失踪と背後に見え隠れする宗教団体「奇偶」。<br />2つを追ううち事態は究極の密室殺人、ついには易経による見立て殺人の様相を呈し始める……。<br />偶然と必然という命題に、フィクションの限りを尽くして挑んだ著者畢生(ひっせい)の大作!