ホラー小説の新人賞を獲得し、僕は出版に向けて準備をはじめた。<br />隣には支えてくれる最愛の妻・キリカ。<br />順風満帆な日々が続くと思われたが、友人の一人が「作家とは人格破綻者である」「作家は不幸であるべき」と一方的な妄想を僕に押し付け、嫌がらせをはじめる。<br />ストーカー行為、誹謗中傷の手紙、最悪の贈り物。<br />やがて不幸は、僕とキリカのとある「秘密」を暴き出すが――。<br />