青銅鏡、墨、刺繍、タタラ製鉄、漆、べっ甲細工、扇、鯉のぼり、蒔絵(まきえ)、焼き物、竹細工……。<br />二十世紀後半、科学技術史家である著者は、職人の仕事場を訪ね歩き、伝統の技とその現状を報告する。<br />現代へとつながる、中世?近代の日本における職人の変遷を概観し、苦しくも誇り高き手仕事を再評価する。<br />職人の盛衰から日本文化を読み解く試みでもある。<br />