リオのカルナヴァル(謝肉祭)最後の夜、暗殺者の俺は、組織の裏切り者を狙ってビルの高層階に待機した。<br />奴はリオの非合法地域に潜伏中だったが、この日はどの住民もサンバの踊り手として山車の上に乗らなければならない。<br />俺は今、狙撃の瞬間を静かに待っている。<br />(「カルナヴァル戦記」)他6篇を収めた珠玉の短編集。<br />