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おそれミミズク

「ひさしや、ミミズク」今日も座敷牢の暗がりでツナは微笑む。
山中の屋敷に住まう下半身不随の女の子が、ぼくの秘密の友達だ。
彼女と会うには奇妙な条件があった。
「怖い話」を聞かせるというその求めに応じるため、ぼくはもう十年、怪談蒐集に励んでいるのだが……。
ツナとぼく(ミミズク)、夢と現(うつつ)、彼岸と此岸が恐怖によって繋がるとき、驚天動地のビジョンが’せかい’を変容させる――。




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