思慮深そうな眼差しに、冷静な物言い。<br />三つ揃いのスーツを着こなして、泰然と構える佇まいは紛れもなく名探偵だ。<br />雰囲気だけは――。<br />鬼鶫探偵社の経理にして相棒の佐々は、彼が謎を解くところを見たことがない。<br />「推理する気はあるのか!?」ヤキモキする佐々を横目に、しかし事件はなぜか鬼鶫の目の前で解決する!