手の内は「握卵(あくらん)」。<br />自信が持てず臆病で不器用な初心者、早弥。<br />ターゲットパニックに陥った天才肌、実良。<br />黒人の父をもち武士道を愛する少年、春。<br />弓も心も、強く握らず、ふんわりと握って。<br />たまごを持つように弓を握り、手探りで心を通わせていく中学弓道部の男女3人。<br />弓道への情熱、不器用な友情と恋愛。<br />こわれやすい心がぶつかりあう優しい青春小説。<br />