網走の遊郭「宝春楼」へやってきた八重子は、知人に預けた最愛の息子の死により、いつかこの遊郭の頂点にたつことを誓う。<br />裕福な生活を送っていた麟太郎は、己の甘い考えによりタコ部屋に送られることになり、人生が一変する。<br />北の果ての大地で、貧しさに打ち震えながら生きる二人の女と男は、たくましく己の人生を切り拓いていく。<br />