密室での死刑囚の焼死にはじまる連続殺人事件は、仏教の六道に擬えられていた。<br />探偵・六元は地獄界、天界、修羅界、餓鬼界の四つの事件を解決するごとに、自らの感覚を消失。<br />残るは赤の視覚と聴覚のみだった。<br />探偵を嘲笑うかのように、同居人の花純が誘拐され、姿を消す。<br />黒幕との直接対決の中、六元の推理が反転し続ける真実に挑む。<br />最後の感覚を失った探偵の運命は……!?