亡き母の親友であった皇太后の推挙により、王妃となることが決まった公爵令嬢エレオノーラ。<br />だがその幸福はすぐに失望に変わった。<br />夫となるはずの若き国王・グリンネルは男色家で、女性に全く興味がなかったのだ。<br />愛人の美青年たちを公然と侍らせ、自分に目もくれないグリンネルの態度に傷つくエレオノーラだったが、それでも明るく真摯に彼と皇太后に仕えるうちに、頑なだった彼の心にも変化が……!?