売り上げ不振の自責の念から出版社役員を辞した森川崇徳、63歳。<br />縁あって文芸講座の講師をつとめ、悠々自適のはずの退職後の人生、そうは問屋がおろさなかった。<br />ある女性生徒に振り回され、家庭内では、母親の介護に加え、思いのままに生きていく娘たちに翻弄される。<br />崇徳が行く先の未来は何色か。<br />