東大阪にある居酒屋「二歩」。<br />生稲怜花は、母の怜子、育ての父である誠一と穏やかに暮らしていた。<br />しかし、怜花には忘れられない過去がある――。<br />11年前、生死の境を彷徨った母は、入院先の三品病院で新薬を処方され、一命を取り留めるも、容体が急変、失明してしまったのだ。<br />ある日、「なにわ新報社」の矢島に接触し、母の失明の原因を示唆された怜花。<br />閉ざした過去と対峙したとき、製薬会社を巻き込む驚愕の真実が明かされる!