本書は「50歳のおじさん記者」の浮き沈みを描く騒々しい物語であると同時に、明るく華やかなイメージで隠されたスタートアップの世界を鋭く分析する1冊でもある。<br />そこは、幼稚な起業家と愚かな投資家の共謀の世界と言っていい。<br />最後に著者が体験するぞっとする結末が、スタートアップ企業の深い闇を示唆している。<br />