1990年。<br />前年秋にベルリンの壁が崩壊し、愛犬のジョンが死んだ。<br />平林健太、フリーター、30歳。<br />逃げとごまかしが連続の人生だった。<br />このままでいいのか? 健太は一念発起し、小さな編集プロダクションを皮切りに、憧れ続けた「ギョーカイ」の門を叩く。<br />デビュー作『居酒屋ふじ』がテレビドラマ化、『国士舘物語』で話題。<br />’熱くて、おもしろくて、ちょっと切ない’90年代の広告・雑誌業界を舞台にした半自伝的小説。<br />