今井健人は息を呑む。<br />入学式を終えて教室に入った健人が教室で見つけたのは、小学校で少しの間だけクラスメイトだった、そして健人がいじめてしまっていた少女、明日葉待夢だった。<br />忘れられない苦い思い出に直面する健人だが、当時からちょっと不思議な――だから浮いてしまっていた待夢と、仲良くなっていく健人。<br />だが、彼女に対する罪悪感は募っていく。<br />その気持ちを抱えたまま、待夢と過ごす日々は甘く、でもほろ苦くて――。<br />