シリーズ3作品を収録した合本版。<br />殯の夜伽衆と呼ばれる職能集団の中に、夢見の能力を持つものがいる。<br />夢を通じて死者の最期の想いを受けとるのだ。<br />見習いのキアルは金髪碧眼の十六歳。<br />黒い髪と瞳が特徴の殯衆のなかで、その容姿はまるで「よそ人」。<br />だが夢見の能力は確かで、師の父とともに夢見を行っていた。<br />いつものように死者の夢見をしていると、巨大な魔物に襲われ、父が――! キアルは故郷の里を出て探求の旅に出る。<br />