「おごれる人も久しからず」――討たれた平家一族の首は都に曝され、捕虜となった重衡は六条を引き回される。<br />平家の没落は、誰の目にも明らかだった。<br />三種の神器を持ったまま敗走を続ける平家と、追う源氏、壇の浦でついに最後の戦いが始まる――。<br />凄絶、悲壮を極める物語のなか、「那須与一」など挿話も充実。<br />かつて刊行された講談社学術文庫『平家物語』全12巻を4冊にまとめ、新版として刊行。<br />堂々の完結。<br />