16世紀中頃。<br />九州は大友、龍造寺、島津の三氏鼎立状態となっていた。<br />そんななか、三氏も手を出せない国ーー勇猛果敢で「鬼」と恐れられた鷹生氏一族の支配地域があった。<br />その居城、血のように燃える色をした紅城で、次々と起こる摩訶不思議な事件。<br />消えた正室の首、忽然と現れた毒盃、殺戮を繰り返す悪魔の矢、そして天守の密室……。<br />眉目秀麗な、鷹生氏の腹心・弓削月之丞が真相解明に挑む!