興里改め虎徹の刀は評判を呼ぶ。<br />刀剣好きの吉原の花魁勝山も刀に魅せられ、、虎徹に入れこんでいく。<br />だが越前の甲冑師だった興里と勝山には因縁があったのだった。<br />ある日、虎徹の仕事場が荒らされる。<br />同業者の嫌がらせか、それとも由比正雪の隠し金を狙った者の仕業なのか。<br />床から大判小判を掘り出した夜、虎徹たちは襲撃者に囲まれていた。<br />そして南蛮鉄を取り入れるなど工夫を凝らす虎徹は、はたして究極の刀をつくり出せるのか? 【解説収録】