「おごれる人も久しからず」――12世紀末、平家はたちまちに権力の座に就くものの専横から反発を招き、東国の源氏勢によって急速に滅ぼされる。<br />この平家一門の栄華と滅亡を物語った『平家物語』は、日本史上もっともあざやかな転換期の全容を語る叙事詩であり、民族的遺産といえるものである。<br />かつて刊行された講談社学術文庫版全12巻をまとめ、新版として刊行。<br />年表、地図、系図を併録。<br />