母子家庭で育つ中学3年生の麻美は、「一番ボロい」といわれる市営住宅に住んでいる。<br />家はゴミ屋敷。<br />この春から心療内科に通う母は、一日中、なにもしないでただ寝ているだけ。<br />食事は給食が頼りなのに、そんな現状を先生は知りもしない。<br /> 夏休みに入って、夜の仲間が、万引き、出会い系とつぎつぎに非行に手を染めていくなか、麻美は同じ住宅に住む同級生がきっかけで、学習支援塾『まなび?』に出会う。<br />