大災厄に見舞われ、外来語も自動車もインターネットもなくなり鎖国状態の日本。<br />老人は百歳を過ぎても健康だが子どもは学校に通う体力もない。<br />義郎は身体が弱い曾孫の無名が心配でならない。<br />無名は「献灯使」として日本から旅立つ運命に。<br />大きな反響を呼んだ表題作のほか、震災後文学の頂点とも言える全5編を収録。<br />