連続イタズラ事件が起きている、ビデオジャーナリストの伏見が住む町で、陶芸家が死亡。<br />現場には、『道徳の時間を始めます。<br />殺したのはだれ?』という落書きがあり、イタズラ事件との類似から同一犯という疑いが深まる。<br />同じ頃、伏見にかつて町で起きた殺人事件のドキュメンタリー映画のカメラの仕事が舞い込む。<br />証言者の撮影を続けるうちに、過去と現在の事件との奇妙なリンクに絡め取られていく。<br />第61回江戸川乱歩賞受賞作。<br />