吉川英治文学賞受賞作「悪道」シリーズ全5巻の完結編。<br />伊賀忍者の末裔・流英次郎率いる一統は、徳川綱吉の死を秘し、その座にある当代影将軍に仕え、隠密の護衛役を務めている。<br />その影将軍が後代家宣に将軍職を譲ることを決意。<br />すると、それをきっかけに、幕閣、大奥、さらには徳川親藩の思惑と野心が交錯する、血なまぐさい抗争が勃発した。<br />英次郎ら一統は、闇の世界で刺客らと刃を交えつつ、陰謀の全容を暴く。<br />