尊皇派と攘夷派の対立が深まり、自ら上洛して幕府方の指揮を執る慶喜は、「二心どの」と罵られ苦境に立っていた。<br />混乱の中、遂に将軍職に就いた夫と御台所になった美賀子。<br />鳥羽伏見の戦で敗走した慶喜の心中には、日本の命運を左右する決断があった。<br />歴史の深淵に立ち会った女たちが語る幕末、渾身の完結編。<br />