ある日突然、女子高生が家にやってきた。<br />名前はハル。<br />僕の部屋の隣に、元カレが住んでいるらしい。<br />せめて彼の音だけでも聞きたいのだという(「童貞王子」)。<br />就職したテレビ局。<br />希望の部署でなく、燻っていた時、バーで菜穂と出会い付き合い始める。<br />ある取材のためにかり出されたことから、菜穂との関係は変わっていってしまう(「スクロール」)。<br />青春時代の疾走感、高揚感、希望に満ちあふれた表題作含む5編の連作短編集。<br />