市原玲人が、友人の光恵から見せられた写真には「狼男」が写っていた。<br />忽然と姿を消した光恵を、玲人は息子の一真と探し出そうとする。<br />時は30年近く遡る。<br />山奥で暮らす、ある「力」を持った’マガチ’の青年シズクは、初恋の少女を追いかけて上京する。<br />ふたつの時が交錯し、物語はあまりにも切ないエンディングへと疾走する。<br />