古野まほろと峰葉実香が初めてふたりで話したのは、とある夕暮れの教室だった。<br />吹奏楽部員のトランペットが盗まれたと、頼りない同級生に相談する実香。<br />すると彼は、容疑者が誰かをまだ聞かされないうちに、手紙を一通手渡す。<br />犯人がここに書いてある、といいながら。<br /> 天帝世界の住人たちが出会う「天帝ゼロ」と、彼らの今を記す「天帝最新」の物語。<br />