児童誘拐殺害事件で大誤報を打ち、中央新聞社会部を追われ、支局に飛ばされた関口豪太郎。<br />あれから7年。<br />埼玉東部で、小学生の女児を狙った連れ去り未遂事件が発生。<br />犯人は二人いたとの証言から、豪太郎の脳裏に’あのとき’の疑念がよぎる。<br />終わったはずの事件が再び動き出す。<br /><第38回吉川英治文学新人賞受賞作>