第54回メフィスト賞受賞作! わたしは1年しか生きられない。<br />毎年、わたしの記憶は両親の事故死直後に戻ってしまう。<br />空白の3年を抱えたわたしの前に現われた見知らぬ小説家は、ある賭けを持ちかける。<br />「1ヵ月デートして、ぼくの正体がわかったら君の勝ち。<br />わからなかったらぼくの勝ち」事故以来、他人に心を閉ざしていたけれど、デートを重ねるうち彼の優しさに惹かれていき――。<br />この恋の秘密に、あなたは必ず涙する。<br />