ついに四人目が殺された。<br />連続殺人の現場には謎の紐と鏡。<br />逃亡中の容疑者は、女子高生・乙黒アザミ。<br />僕の双子の妹だ。<br />僕は匿っているアザミがなにより大切で、怖い。<br />常識では測れない彼女を理解するため、僕は他の異常犯罪を調べ始める。<br />だが、保健室の変人犯罪学者もお手上げの、安全な吸血事件の真相は予想もしないもので――。<br />「ねぇ本当に殺したの」僕はまだ訊けずにいる。<br />