橘論里は中学2年生の男子。<br />母親と、血のつながらない父親と、妹・有里と暮らしている。<br />学校では、開校20周年記念の行事をやることになり、論里は実行委員にさせられる。<br />校庭に描くことになった冬の星座に思いをはせながら、論里は自分と自分をとりまく人たちのことを考えはじめる。<br />生まれるときも死ぬときもひとりきり。<br />だけど、だれにも迷惑かけずに存在できるものなんか、どこにもない――。<br />