小五の’ぼく’はクラス内の上下関係を敏感に感じつつ、平穏にやりすごすことのみ心がけて日々嘲りのようないじめに耐えていた。<br />ある日、サッカーの試合中に監督が言った、自分の武器という言葉が頭に残り、’ぼく’は見事にカースト下克上に成功するが……。<br />一方、同じクラスの’うち’は女子の力関係の中を無難に過ごしていたが、ある女の子へのいじめを見過ごせず、やはり同じ監督の言葉を聞き、自分にできることは何か考える。<br />