猫を十三匹殺して、その首を村田ビルディングの屋上から投げ落としたあと、自らもダイブすれば、異世界にいくことができる――五島野依のクラスメイト、和久田悦史によって都市伝説は実行され、野依は幼なじみの糸川音色とともに、原始の惑星に飛ばされる。<br />その後、何者かによってさらわれた音色を追うため、野依は、あずかり業者のサットにたのみ、≪客船≫に乗りこんだ。<br />それから約二年、五島野依は究極の選択を迫られる。<br />