児童文学界からきらりとその姿をあらわした、美しく巧みな筆致の、新・ヤングアダルト小説。<br />夕暮れ時、静かに目をこらして。<br />ふしぎな世界はすぐそばにある。<br />それはほんのいっときで消えてしまう。<br />あらわれるのはきまって夕暮れ時。<br />光と闇のまざる時間、生と死の境目がぼんやりするころ――。<br />女子中学生・灯子の感受性がつむぐ、やさしさと不思議さに満ちた1年間。<br />