中学生になったら本当の人生がはじまるはずだったのに、私は今も仮の人生を生きている。<br />佐藤瑞紀は、中学受験に失敗し、公立の中学へ通うことになった。<br />学力試験は通ったのに、抽選で落ちた。<br />その事実に苦しむミズキは、中学三年間を冬眠してすごそうと決意する。<br />しかし、体育祭での三人四脚や、理科部からの勧誘、そして小学校のころ気になっていた竹内奏斗との再会によって、なにも感じないはずの心は波立っていく……。<br />