七年前の雨季、狩人として名高く、その勇猛さから《牙の民》とも呼ばれるイシーバ族は得体のしれぬ病により全滅の危機を迎えていた。<br />そこで村の呪術師・ムンダワが提案したのが、《虚人》を生む禁術だった。<br />器として選ばれたのは、主人公ディンカの最愛の妹・セゼナ。<br />ディンカは、精霊にまつわる言いつたえを手がかりに、さまざまな生き物がひそむ危険な大草原へ、セゼナの魂を取りもどす旅に出る。<br />