現実のあまりの生きにくさに、「こんなはずではなかった」と思い始めた若い人に読んでほしい。<br />「とても私。<br />きましたここへ。<br />とてもここへ。<br />白い帽子を胸にふせ立つ」「雪の日も小窓を開けてこのひとと光をゆでる暮らしをします」。<br />北海道で生まれ育ち、やがて東京へ移住。<br />すこしでも自由で幸福を感じるほうへと選択を重ねた20代から30代の日々が、繊細で、やさしく、毅然とした歌に。<br />若い女性に人気の広がるロングセラー歌集。<br />