りんごの花がさいていた
「さあ、かあさん、ふたりでいこう。
」歩きながらサブロは、背中のいすに声をかけました。
サブロには、自分のせおっているのが、いすではなく、かあさんのように思えるのでした。
いすにすわっていたかあさんは、もういません。
大好きなかあさんでした。
やさしくて、生きるのが少し不器用な青年が、形見のいすとともに世の中を旅し、自分の居場所を見つけるお話。
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。
文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。
また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
更新中です。しばらくお待ちください。