人生のすべてを祖母と母の介護に捧げてきた勝村瞳子は、四十歳目前にして未来が見えない。<br />妻の執拗なDVに悩む丹羽顕は、母に認知症の疑いがあることを知り、愕然となる。<br />心療内科で出会った2人は次第に心を通わせていく。<br />だが……。<br />「――妻を、殺してしまいました」「……すぐに行くから、待っていてください」 自首しようとする顕を止め、遺体を隠そうと言い出す瞳子。<br />果たして殺人の隠蔽は成功するのか?