20XX年の冬,ノーベル賞受賞者を祝う晩餐会が開かれていた。<br />ノーベル医学・生理学賞の受賞者、浅井由希子博士は,祝宴の壇上で紫斑性筋硬化症候群という奇病について語り始める。<br />彼女の息子はその奇病に冒されていたのだ。<br />参列者が息子の治療の為に研究し続けた母親の言葉に感動した。<br />しかし彼女は美談の果てに「私の息子は同級生達に苛め殺されたのです」と言い放つ。<br />こうして,天才医学者による未曾有の復讐劇が幕を開けた。<br />