大戦中の沖永良部島。<br />そこでは大人もこどもも戦争の影におびえながらも生き生きと暮らしていた。<br />空襲が頻発するさなか、特攻に失敗した兵士が島に不時着した。<br />彼の出現により、島の人々は戦争の実態をうっすらと知ることになる。<br />終戦を迎え、島には本土から移住してきた人々がやってくる一方、新天地で新たな生活をするために島を出て行くひとたちもいた。<br />『世界の果てのこどもたち』の著者がおくる、戦争文学の新たな名作が誕生。<br />