2016年、ペルーはブランカ山群。<br />山岳カメラマンの真山道弘は単身シウラ・グランデ峰を登っていた。<br />10年前、クレバスに置き去りにしてしまった親友・樋口友一を迎えにきたのだ。<br />クレバスの底に降り立ち、樋口を見つけ出した真山だったが、遺体の顔を覆う氷雪を落として驚愕する。<br />極寒のクレバスに閉じ込められた遺体は、歳を取ることなく凍りついてしまうはず。<br />しかし、樋口の顔は明らかに10年前より老いていたのだ!