推理小説史上、特異な位置を占める、幻想の詩人・日影丈吉の代表的長編。<br />舞台は、榛名山に近い寒村。<br />縁の薄かったわが子の火葬に立ち会った仰木は、そこで奇怪な事件に巻き込まれた。<br />1体のはずの乳児の骨が、2体も出てきたのだ。<br />忌わしい事件を仕組んだ犯人の意図は? 閉鎖的因習や錯綜した人間関係を追いながら、謎を探る。<br />